太陽光発電 埼玉の戦略・大成功
カムイエクウチカウシ山への十勝側からの登路などはやさしい方なのだが、それでも「登山道」らしいものは主稜線付近に限られる。
急斜面の氷の聞を流れ落ちる沢に足をぬらし、雪のクマザサをかぎわけながら、本州の山では考えられぬほど保たれている自然環境に改めて感嘆させられるのだった。
選挙公約日高の自然が生物学的・地理学的にいかに貴重かとか、あるいは先進国の国立公園にみられるような「一切の人工物を排する、まるごとの自然保護」にいかに適した舞台かといった各論については、すでに各方面から指摘されているので、繰り返さない。
ここでは、着工を迎えるにいたった過程を、大きく2つに分けて考えることにしよう。
第一は、4年前の検証で明らかになったように、「開発庁が存在理由を失ったための、役所の延命策」(佐野法幸北海道労働金庫理事長当時〉と「土建屋経済」(寺田恵一札幌通産局長当時)と錆びついた結果である。
地元の町村がこうした計画に賛成するのは全国共通の現象にすぎないが、他の山村にありがちな過疎問題はここにはない。
「道路密度」のうえでスキマがあるから造る、という開発庁側の論理が先行している。
4年前に報告したこの基本構造は、現在にいたるまで少しも変わっていないのであった。
そして、第2が、こうした構造のまま計画をすすめてきた堂垣内尚弘・前知事(開発庁生え抜きの土木開発官僚出身〉の退陣に伴う去年春の知事選以降の段階である。
堂垣内路線を引き継ぐかたちの保守・中道連合候補に対し、社会党は横路孝弘候補を推し、あの「勝手速」〔注2〕をはじめとする浮動票がこれに加わって勝利を導いたことはよく知られる通りだ。
この選挙戦にさいして、日高中央一横断道に反対する中心的組織としての北海道自然保護団体連合(代表、井手寅夫・D名誉教授〉は、候補者らに公開質問状を送った。
その中で日高中央横断道についての横路氏の回答は次の通りである。
「いわゆる日高横断道は地元の強い要望に基づくものとうかがっていますが、自然保護の観点から厳格な環境アセスメントの実施を条件とします。
現在、再調査を行っているので環境評価条例の対象事業として、より厳正なものとしていきます」条例の対象事業になれば、改めてゼロからやり直しになるため、結論が出るまで2年くらい延期になるし、その段階で計画中止かと連合側は解釈し、横路支援の旗を振った。
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